
近年ポーカーは世界的な人気を誇っており、日本人の中にもプロフェッショナルプレイヤーが誕生するようになりました。そこでこの記事ではポーカーの初心者向けに、ポーカーのルールや遊び方(流れ)、役について詳しく解説しています。
ポーカーのルールとカードの役について解説
ポーカーと一口に言っても様々な種類があり、具体的なルールはその種類ごとに異なります。そのため以下で解説するルールや役はあくまでも一般論であって、実際には個別具体的なルールも存在する、ということは頭に入れておいてください。
ルール①ポーカーでの勝負の決定条件
ポーカーでは規定の枚数分カードが配られ、そのカードを組み合わせることで強いハンドを形成していくルールです。もちろん一番強い役を揃えたプレイヤーの勝利です。同じ役だった場合でも数字の強さで優劣を決することになるため、引き分けになることはありません。
なお、参加している全プレイヤーの中で最も強いハンドを揃える必要はなく、最後のショーダウンの時点まで残ったプレイヤーの中で最強の役を作っていればOKです。そのため心理戦を通じてうまく他のプレイヤーをフォールド(降参)させることも、ポーカーで勝利する上で大切な要素となります。
ルール②ポーカーの役(カード)の強さ
ポーカーで5枚のカードを使って役を作るファイブカードポーカーの場合の役を強い順に紹介します。
役 | 内容 |
ロイヤルフラッシュ | 10からAまで同じ数字、なおかつ同じスート |
ストレートフラッシュ | 連続する5つの数字を同じスートで揃える |
フォーカード | 同じ数字が4枚 |
フルハウス | 同じ数字が2枚と同じ数字が3枚 |
フラッシュ | 5枚すべてのカードのスートが同じ |
ストレート | 5つの数字が連続 |
スリーカード | 同じ数字が3枚 |
ツーペア | 同じ数字の組み合わせが2つ |
ワンペア | 同じ数字のペアが1つ |
ハイカード | 役が揃ってない |
ロイヤルフラッシュ:10からAまで同じ数字のカード、なおかつ同じスート
ロイヤルフラッシュはポーカーにおける最強の役で、10からAまで同じ数字、なおかつ同じスートのカードで揃えるハンドです。
ストレートフラッシュ:連続する5つの数字を同じスートのカードで揃える
ポーカーのストレートフラッシュは連続する5つの数字のカードを同じスートで揃える役です。大富豪で言う「階段」のようなイメージですね。ストレートフラッシュの上位バージョンが上述したロイヤルフラッシュということになります。
フォーカード: 同じ数字のカードが4枚
ポーカーのフォーカードはハンドの中に同じ数字のカードが4枚揃っている役です。ロイヤルフラッシュやストレートフラッシュとは違い、1枚は役の形成に関与しない余計なカードが含まれることになります。ちなみに余計に含まれている1枚のカードのことは「キッカー」と言います。
フルハウス:同じ数字のカードが2枚と同じ数字のカードが3枚
ポーカーのフルハウスは同じ数字が2枚(ワンペア)と同じ数字が3枚(スリーカード)が同時に成立している役です。上記で紹介した3つのハンドと比べると、実際のプレイを通じても実現する機会が多くあります。そのためフルハウスのハンドが出来上がった時点で、その勝負はほぼ勝利したも同然と考えてOKです。
なお、他のプレイヤーもフルハウスを揃えていた場合には、以下の優先順位で勝負を決します。
- スリーカードの数字の大きさ
- ワンペアの数字の大きさ
ワンデッキで行われているポーカーゲームの場合、スリーカードが複数のプレイヤーで同じになることは絶対にあり得ません。
フラッシュ:5枚すべてのカードのスートが同じ
ポーカーのフラッシュは5枚すべてのカードのスートが同じ状態のハンドです。数字は問いません。なお他のプレイヤーもフラッシュを揃えていた場合には、ハンドに含まれている数字のうち最も大きなカードで勝負をすることになります。
ストレート:5つの数字のカードが連続
ポーカーのストレートはスートは異なるものの、5つの数字のカードが連続している状態のハンドです。実際のプレイの中では、結構ストレートが成立することもあります。カード交換が可能なタイプのポーカーの場合には、余計なカードをうまく捨てることがストレートの役を作る大きなカギです。
なお、A(エース)はカード次第で最強の数字にも最弱の数字にもなり得ます。一般的には「10-J-Q-K-A」が最強のストレートとなりますが、「A-2-3-4-5」の組み合わせでもファイブハイとして有効なストレートのハンドです。
ファイブハイが無効と考えて、ストレートが揃いそうであるにも関わらずフォールドしてしまう、ということがないように気を付けましょう。
スリーカード:同じ数字のカードが3枚
ポーカーのスリーカードは同じ数字のカードを3枚揃えるハンドです。ハンドの中に余計な数字が2枚含まれることとなりますが、その2枚がペアを形成していた場合にはフルハウスへと役を昇格させることができます。
ツーペア:同じ数字の組み合わせのカードが2組
ポーカーのツーペアは5枚のハンドの中で同じ数字のカードの組み合わせが2つ出来上がっている状態の役です。他のプレイヤーもツーペアを成立させていた場合には、強い数字のペア、弱い数字のペアという順で勝負を決します。
稀に2ペアとも全く同じ数字ということがありますが、その場合の勝負は残った1枚のカードで決します。そのためカード交換が可能な場合には、ペアに関与しない1枚のカードの強さによっては、新しいカードと交換する判断も重要です。
ワンペア:同じ数字のカードが1組
ポーカーのワンペアはハンドの中で同じ数字のカードのペアが1つ発生している状態の役です。ワンペアくらいならば普通に起こり得ます。そのためワンペアが成立しているからと言って「勝率は高まった」と早まらないようにしましょう。
ハイカード:役が1つも揃えられていない
ハイカードは上述した役が1つも揃えられていない状態です。つまりすべてのハンドの中では最も弱い役ということになります。しかしポーカーはショーダウンの時点でハンドが最強ならば勝利することもできるため、ハイカードの場合でもレイズにより積極攻勢を仕掛ければ、他のプレイヤーが怖気づいてフォールドしてしまうこともあるかもしれません。
ハイカードであるにも関わらず勝利することこそ、ポーカーの醍醐味とも言えます。
ポーカーの種類によっては役が異なることもある
上述した役の強さは一般的なハイポーカーに適用されるものです。実際にはポーカーの種類によって役の強さや役の有無そのものが異なることもあります。
例えばエーストゥファイブローボールの場合には、以下のようなハンドが「エイトロー」という役を形成します。
ある程度基礎的なポーカーに慣れてきたら、少し派生的なポーカーに挑戦してみるのも面白いでしょう。
ルール③役は同じ場合は数字・スートの強さで勝負
役のところでも解説したように、ポーカーでは同じ役だった場合の最終的な決まり手は数字になります。数字の強さは、2が最弱でAが最強です。大富豪の場合には2が最強なので、カードゲーム好きのプレイヤーは混同しないように気を付ける必要があります。
なお、伝統的なハイカードポーカーにおいてはスートに優劣はありません。しかし一部の派生的なポーカーではスートにも優劣を設けている場合がありますので、しっかりとルールを把握した上でゲームに臨むことを心がけましょう。
ルール④ポーカーの配当ルール
ポーカーは他のカードゲームと違い、勝利したら一律何倍の配当が得られるというルールはありません。最終的にゲームに参加した全プレイヤーが、ゲームラウンドにおいてベットした金額を勝者が総取りするシステムであるためです。
そのためショーダウンまで残っていたプレイヤーが多ければ多いほど、勝利時の配当倍率は高くなります。勝利時にどのハンドを形成していたか、という点は考慮されません。
例えば序盤で強い役が成立することが確定した場合、有利な配当を得るためにはあまり攻めすぎないことも重要になります。勝利を急ぎすぎていきなり高額のレイズをしてしまうと、他のプレイヤーが一気に降りてしまう可能性が高いためです。
うまく他のプレイヤーからのベットを引き出しつつ、ショーダウンまで一人でも多くのプレイヤーを場に残すことが重要となります。
ポーカーの遊び方(流れ)を解説
続いて一般的なポーカーの遊び方の流れについて、解説していきます。
ポーカーの流れ①強制ベット
すべてのポーカーではないものの、ホールデムやオマハなどでは一部のプレイヤーが強制ベットを行う必要があります。基本的にはスモールブラインド及びビッグブラインドのポジションにいるプレイヤーが対象です。
強制ベットはそのポーカーラウンドにおける最低ベット額となるため、非常に重要なアクションとなります。強制ベットの対象となったプレイヤーはゲームで勝利しない限り、必ず損失が発生することとなります。
ポーカーの流れ②ベッティングラウンド
ポーカーのベッティングラウンドにおいては各プレイヤーが時計回りに、以下いずれかのアクションを決定します。
アクション | 内容 |
チェック | ベットの判断を保留すること |
フォールド | カードを捨てて降参すること |
ベット | 誰もベットをしていない時点で強制ベットのベットを行うこと |
コール | 既に他のプレイヤーがベットしており、同額をベットすること |
レイズ | 現在のベット額よりも高額のベットを行うこと |
1回のラウンドにおいて、フォールドしていないすべてのプレイヤーのベット額が同額になった時点で、次のラウンドへと進みます。
ベッティングラウンドは複数回行われるのが一般的です。あまり勝てそうでない場合には、早い段階でフォールドの判断をして損失を最小化させることもポーカーで稼ぐためのキーとなります。
なお、ポーカーの種類によってはベッティングラウンドが行われず、すぐに結果が確定することもあります。
ポーカーの流れ③ショーダウン
ポーカーの最後のラウンドにおいて全員のベット額が揃ったところで、いよいよハンドを公開します。このイベントは「ショーダウン」です。
各ディールの最後にアクティブ・プレイヤー達は、全員にコールされたベットまたはレイズを行ったプレイヤーが最初に、その後はコールした順に、ハンドを公開して互いにハンドを比較しあう。
ショーダウンの結果、自分が残ったプレイヤーの中で最強のハンドだった場合には、その時点で積み立てられているポットの金額を総取りすることができます。
以上でポーカーの1ゲームの流れは終了です。また新たな気持ちで次のゲームへ臨むこととなります。
オンラインカジノでプレイできるおすすめのポーカーの種類
近年のポーカー人気の影響もあって、最近は多くのオンラインカジノがポーカーの取り扱いに力を入れるようになりました。オンラインカジノでは通常のランドカジノにおけるポーカーとは少し違うポーカーをプレイできます。
というのも、基本的にはディーラーと向き合う形で対峙する形式になるためです。オンラインカジノでは特にルールを把握できていなくても、コンピューターが現時点での最強のハンドを教えてくれるため、初心者でも迷うことはありません。まずはオンラインカジノのポーカーで実力を積んでから、実際にポーカーの勝負に出かけるという流れがおすすめです。
オンラインカジノでも様々な種類のポーカーをプレイできますが、特におすすめの種類をいくつか紹介します。
ポーカーの種類 | 特徴 |
カジノホールデム | オンラインカジノにおいて最も人気 |
カリビアンスタッドポーカー | ギャンブル性が強い |
オアシスポーカー | ベッティングラウンド中にカード交換可能 |
パイゴウポーカー | 7枚のカードを使用 |
スリーカードポーカー | 3枚のカードのみを使用 |
カジノホールデム(テキサスホールデムも含む):オンラインカジノで一番人気のポーカー
カジノホールデムはオンラインカジノにおいて最も人気のポーカーです。世界的な人気を誇るテキサスホールデムポーカーも、オンラインカジノではカジノホールデムの形式で行われます。
2枚のホールカードと5枚のコミュニティカードから強い役を作りだしてディーラーと勝負し、より強い役を揃えていれば配当を獲得できます。
ボーナスベットを行えば、役に応じてより有利な倍率での払い戻しが受けられる点もカジノホールデムの魅力です。
カリビアンスタッドポーカー:運に左右されるギャンブル性が強いポーカー
カリビアンスタッドポーカーは非常にシンプルなポーカーです。ディーラーとプレイヤーそれぞれに5枚のカードが配られ、完成したハンドが強い方が勝者となります。カード交換のオプションもないため、何も駆け引きの必要がありません。
数あるポーカーの種類の中でも、トップクラスにギャンブル性が強いゲームと言えるでしょう。
カードが配られた時点で1回だけ、ベットアクションを起こす機会が与えられます。自分のハンドの強さとディーラーのアップカード(こちらに見えているカード)を比較して、最適なアクションを取ることが重要です。
ディーラーにはクオリファイルールがあり、ハイカードかつハンドにAとKが含まれていない場合は勝負が成立せず、アンティベットの倍額が払い戻されます。
またカリビアンスタッドポーカーにはサイドベットの選択肢もあり、勝利時のハンド次第では高倍率の配当も獲得可能です。
オアシスポーカー:カード交換が可能なポーカー
オアシスポーカーはカリビアンスタッドポーカーとよく似ています。唯一違う点は、プレイヤーは1回のみベッティングラウンド中にカード交換ができるということです。
なお、カードの交換は無料ではなく枚数に応じて以下のフィーが徴されます。
- 1枚もしくは5枚交換:アンティと同額
- 2枚もしくは4枚交換:アンティの2倍
- 3枚交換:アンティの3倍
カリビアンスタッドポーカーである程度慣れてから、オアシスポーカーに移行して判断力を鍛えるというのがおすすめの流れです。
パイゴウポーカー:7枚のカードでプレイするポーカー
パイゴウポーカーは7枚のカードを使ってプレイする特殊なポーカーです。7枚のハンドは2枚のローハンドと5枚のハイハンドに分けられ、それぞれで役を形成します。なお、この際ハイハンドの方が強い役でなければなりません。
そしてショーダウンを行い、両方のハンドともディーラーより強かった場合には勝利となり、配当を受け取れます。
スリーカードポーカー:3枚のカードのみを使ってプレイするポーカー
スリーカードポーカーはその名の通り、3枚のカードのみを使ってプレイするポーカーです。3枚のカードが配られるとフォールドかベットかを選択するチャンスがありますが、アクションを選ぶチャンスは1回だけです。
そのためカリビアンスタッドポーカーと同様に、かなりギャンブル要素が強いポーカーと言えます。なお、ディーラーにはクオリファイルールがあるため、ハンド次第では弱い役でも勝利可能です。
役の強さはファイブカードポーカーと若干異なるものの、非常に覚えやすくなっていますので、初心者が最初にプレイするポーカーとしておすすめします。